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姿勢と歩行は量から質の時代へ

ディレクターの迫慶太です。最近は恵比寿付近のウォーキングコース(歴史と地形そして美味しいご飯やカフェ)の散策に勤しんでいます。大分、リストが出来てきました。さて、皆さんは普段歩いていますか?ドアトゥードアになるとなかなか歩くことが出来ない現代社会。私たちの祖先は、野山を駆け巡っていることが日常でした。現代社会に生きる私たちは、24時間という時間をいかに効率よく過ごせるかが求められます。

仕事8時間、睡眠8時間、食事3時間はルーティン

そう残り4時間をいかに効率よく過ごせるかが現代社会に生きる私たちが工夫しなければならい時間です。その日々のサイクルに運動を1時間は入れていただきたいと考えております。闇雲に運動量もあげる時代は終わりました。ウォーキング1万歩と言われていた時代も終わりました。今は8千歩。トレーニングも量ではなく質です。すべてはどれだけ効率よく質をあげられるかにかかっているのです。私たちトレーナーはその質をあげるサポートをしています。そんな私たちの考えを少しお伝えしていきます。今日は姿勢について抜粋しております。体幹コントロールについてはこちらをご覧ください。

いい姿勢とは

姿勢とは身体の構えのことを言いますが、熟語を分解すると「姿」の「勢い」になります。 そもそもこれは、「どのような姿の勢い」なのでしょうか?よく、欧米型の姿勢観と日本型の姿勢観の相違について、欧米型は生き方そのものの様であり、日本型は礼儀作法を表す様であるとも言われます。故に、日本人は姿勢を「形」と見なすことが多くなり、動的姿勢である歩行に対しても、形を整えることを優先しがちです。 しかし、野生動物に目を向けてみると、動物の世界では「形」を整えるために姿勢を意識している動物などいません。 彼らの生きている目的は、「生きるために生きている」というとてもシンプルな本質に忠実に生きているのです。そして、 その生きている証として「呼吸」があります。動物も植物も魚も昆虫も、呼吸無しでは生きていけません。人間も呼吸を 豊かに行いやすいポジションに置いてみたら、結果として背筋が伸び、胴体の上に頭がしっかり乗っていたという、「形」 を生きる本質の結果現象として見ていく方が、生命力豊かな姿勢と言えるでしょう。 

立ち方の誤解

一般的に知られている正しい姿勢は、垂直壁面にかかとから頭までをつけた状態での立ち姿勢をイメージされていることが多く、書籍やインターネット情報などでも出回っています。しかし、この垂直壁面への立ち姿勢は非自然的な姿勢であり、知らずに自らの運動機能を低下させてしまう可能性もある。また、無理を強いれば肩や腰への痛みの原因にもなる可能性があります。以前書いたこちらも合わせてご覧ください。

人間の進化からの観点

垂直壁面は、人間が建築技術を持つに至ってから生み出されました。私たち祖先である旧石器、新石器時代の住環境において、身の回りに垂直壁面の建築物はなかったと考えられます。その時代から人間は二足で生活をしていたことから、壁基準で姿勢を測ることへの疑問点が考えられます。

人体構造からの観点

カメラの三脚で例えましょう。三脚が地面から垂直に立つためには、支柱を支える全ての脚の長さが同じであり、支柱との傾斜角度も全て同じである必要があります。人体の足の構造はどうでしょうか。下図のように、くるぶしから前方の骨格を繋ぐ線と、後方を繋ぐ線とでは、長さも違えば織りなす傾斜角度も違います。

動物運動学からの観点

この地球上で運動をする場合、重力落下・反発力・慣性などの力学的な作用を用いることで、無理のない効率の良い運動が可能になるが、垂直に立ってしまうことにより力学的な作用を用いにくい状態となります。運動力学に適した姿勢であれば、垂直壁面から自然とお尻・背中・頭は離れます。

解剖学(解剖図)からの観点

垂直軸に沿って記載されている骨格図は、頭部上部にフックが記されており「吊るされている垂直」を表しています。病院や治療院で見かける骨格図は「骨格標本として見やすい表記」と解釈することが無難と言えます。

生理的に正常な姿勢

生理的に正常な姿勢とは、動物としての機能的姿勢でもあります。機能的姿勢とは「生きるという目的のためにカラダのあらゆる方向への移動に備えて協調且つ連鎖的に生かされている構え」という意味になります。生理的に正常な姿勢=安定した気持ちの良い「呼吸」ができるポジションがこの機能的姿勢である。

一般社団法人日本ウォーキングスペシャリスト協会

まとめ

靴を履いて100年足らずの私たち日本の歩行文化では、靴を履いた際の姿勢と、裸足の際の姿勢では、毎回ズレが生じてしまっていると言われています。この重心を毎日毎回修正する能力を手に入れないと、肩こりや腰痛の原因が潜んでいることになります。身体の重心位置が崩れることで人には本来備わっている足の免震機能が低下することで骨の連動性も低下。 これらが原因でインナーマッスルが機能せずアウターマッスルが常に過緊張状態になっている。 片足の骨28個・片手の骨27個あり、人の骨206個の内半数以上が手と足に集約している(両手足合わせて110個)。手のひらで棒を支える為に は手のひら中央に棒を置くと安定し、足も中足部中央に重心を乗せることで足が使えて安定させることができる。いい楽な姿勢を手に入るには、自身のカラダのコントロールをする能力を高める必要があるのです。

執筆者

迫 慶太(さこ けいた、1981年1月28日)は、パーソナルトレーナー、ブランディングデザイナー。Personal trainer, group fitness trainer(Australian academy of fitness、2007年)。株式会社S A C O代表取締役。SACO WORKOUT WELL最高技術責任者。THE BASE GYM最高技術責任者。株式会社ALIVE内Smile Japan Projectブランディングデザイナー。GARDEN GYM恵比寿店ブランディングデザイナー。日本ウォーキングスペシャリスト協会理事。NATURE FIX CLUB最高技術責任者。血液型はO型。